今回は文章を書くための「超」基本をご紹介します。
ブログ初心者の方も、文章を書くのが苦手な方も、ちょっとしたコツで読みやすい文章が書けるようになります。
簡単に実践できるテクニックばかりなので、早速使ってみてください。
「ブログ記事を書くための基本を知りたい」
「文章を書くのが苦手だ」
「読みやすい文章を書けるようになりたい」
文章を書く前にすべきこと
ブログ記事を書く時にいきなり文章を書きはじめていませんか?
いきなり文章を書きはじめると、言いたいことが定まっていなかったり構成がわかりずらかったりして、読む人に伝わりづらくなってしまいます。
ブログを書く際は文章を書く前にすべきことがあります。それは、以下の3つです。
- 記事の題材を決める
- キーワードを選ぶ
- タイトルを決める
- 文章の構成を決める
最低限、何をどんな順番で説明するのかは決めてから記事を書くようにしましょう。
文章の書き方の基本
具体的な読者をイメージする
文章を書くとき心がけてほしいのが、具体的な読者をイメージすることです。
あなたの記事を読む人がどんな年齢・性別の人で、どんなことを知りたいと思っていて、記事の内容についてどれくらいの知識があるのか、などです。
もちろんそういう人しか読まないというわけではないので、読者の「例」で構いません。自分の知っている人でも構いませんし、想像した人でも大丈夫です。
ブログを書く作業は、誰かと話をする時と違って相手が見えません。そのため不特定多数の人に向けて記事を書いていると話の内容やレベルがブレてしまうことがあります。
具体的な相手をイメージしておけば、どんな人に向けてどんなことを書けば良いのか一貫した意識を持って文章を書くことができます。
丁寧な文章を心がける
文章の内容も大事ですが、丁寧な文章を心がけて書くことで読む人に良い印象を与えることができます。
いくら自分が得意で詳しい内容について書くからといって、高圧的で上から目線な文章は読んでいて不快な気分になる人もいるでしょう。
特に初心者のうちは自分の下手な文章を読んでくれるありがたい読者の方に感謝の気持ちを持って書くくらいがちょうど良いです。
ちょっと大げさだったかもしれませんが、下手な文章でも丁寧に書いてあればそれなりに伝わるものです。
あなたのブログを読んでくれる人はあなたの友達ばかりではありません。様々な年齢・性別・立場の人が対象です。
どんな相手にも失礼のないように誠意を持って文章を書けば、テクニックがなくても良い文章を書くことができます。
一文を長くし過ぎない
文章が分かりにくい原因のひとつが「文章が長い」ということです。
伝えたいことがたくさんあるあまり文章が長くなり、結果的に何が言いたいのか分からなくなってしまうのです。
読みやすい文章を書くためには、一文の長さは「40文字」以内を目安にしましょう。(←この文章で39文字です)
全ての文章が40文字以内ではなくても構いません。長い文章は「80文字」以内におさめるようにしましょう。
もし「120文字」を超えたら、途中で「。」を入れて文章を区切ることを検討するようにしてください。
定期的に改行する
定期的に改行を入れるのも読みやすい文章を書く大事なポイントです。
改行なしに文章が続くと、読むことが苦手な人はそれだけで抵抗感を感じてしまいます。
以下は夏目漱石の「吾輩は猫である」の冒頭です。どちらが読みやすいかは明らかではないでしょうか?
吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓(とん)と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪(どうあく)な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕(つかま)えて煮て食うという話である。
吾輩は猫である。名前はまだない。
どこで生れたか頓(とん)と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪(どうあく)な種族であったそうだ。
この書生というのは時々我々を捕(つかま)えて煮て食うという話である。
パソコンで記事を書いた時には問題ないと思っても、スマホ (スマートフォン) で見ると読みにくく感じることもあります。
今はスマホでブログを読む人が多いです。僕のブログの場合も約70%がスマホからの閲覧です。
スマホで見た時にも段落が長くなり過ぎていないかを意識して書くと読みやすい文章になります。
目安として「80文字」に一度は改行することを心がけると良いでしょう。
子供でも分かる言葉を使う
自分の得意分野について書いていると、ついつい専門用語を使ってしまいがちです。
自分では専門用語と思っていなくても、そのことについてこれから知りたいと思っている人にとっては理解できないこともあります。
ブログは様々な人の目に触れます。どんな人が読んでも分かりやすい文章を書くことを心がけましょう。
その基準として「子供でも分かる文章を書く」ことを意識すると良いと言われます。
自分が小学生になったつもりで難しい言葉や表現を使っていないかチェックしてみると、誰にでも理解できる文章が書けると思います。
どうしても専門用語を使うときは、最初にその言葉の意味を説明をするか、注釈を入れるようにしましょう。
そうすれば初めてその言葉を見た人でも理解することができます。
ですます調で統一する
「ですます調」とは、文末を「〜です」「〜である」のように書く方法のことです。敬体とも呼ばれ、丁寧な印象を与えます。
「ですます調」を使うことは前の章でお話した「丁寧な文章」を書くことに繋がります。
「ですます調」以外の文体としては「だ・である調」(常体) があります。文末を「〜だ」「〜である」と書く方法で、論評などによく用いられます。
「だ・である調」は「ですます調」よりも断定的で相手に強く訴えかけることができるので、使い方によっては効果的です。
一方で受け取り方によっては偉そうだとか押し付けがましい印象を与えてしまう場合があります。
特に初心者のうちは「だ・である調」「ですます調」を使うことをおすすめします。「ですます調」の方が誰にでも受け入れられやすいからです。
意識してほしいのは一貫して「ですます調」で統一することです。
ひとつの記事に「ですます調」と「だ・である調」が混ざっていると、リズムが悪く非常に読みにくくなります。
「だ・である調」も使い方によっては効果的と言いましたが、「だ・である調」を使う場合は記事中の文章全てを「だ・である調」にすべきです。
文体を統一することは文章を書く基本なので、「ですます調」と「だ・である調」の混在は書き手のレベルの低さを露呈することになるので注意しましょう。
5W1Hを意識する
「5W1H」とは英語の代表的な疑問詞の頭文字を取った言葉です。
- Who (誰が)
- When (いつ)
- Where (どこで)
- Why (なぜ)
- What (何を)
- How (どうやって)
読む人にとって価値のある情報は、これらの疑問に答えてくれる内容です。
初心者の文章は何が言いたいのか分からないことがよくありますが、5W1Hを意識して文章を書くことで伝えたいことが明確になります。
いきなり文章を書くのが難しければ、5W1Hに沿って箇条書きで書くことを書き出すことから始めましょう。その後、文章を組み立てていきます。
1つの文章で全てを語る必要はありません。理由を説明する文章、方法を説明する文章など、分けて書けばOKです。
ひらがな・漢字・カタカナの比率は「7:2:1」が最適
文章を書くときは「ひらがな」「漢字」「カタカナ」を使う比率も意識しましょう。
ひらがなだけが続いたり、漢字が連続する文章は区切りが分かりづらく読みにくいです。
「ひらがな」「漢字」「カタカナ」の最適な比率は「7:2:1」と言われています。
必ずこの通りではなくても大丈夫ですが、この比率に近づけることを意識すると読みやすくなるでしょう。
もし漢字が多すぎると感じたら、ひらがなかカタカナに変換できる言葉を探します。
漢字でもひらがなでも使われる言葉には以下のような例があります。
漢字 | ひらがな/カタカナ |
色々 | いろいろ |
様々 | さまざま |
従って | したがって |
全て | すべて |
一人 | ひとり |
更に | さらに |
始め/初め | はじめ |
出来る | できる |
上手い | うまい |
面白い | おもしろい |
繋がる | つながる |
~の為 | ~のため |
~の時 | ~のとき |
~の後 | ~のあと |
例えば | たとえば |
是非 | ぜひ |
一杯 | いっぱい |
一旦 | いったん |
下さい | ください |
~毎 | ~ごと |
お勧め、お薦め | おすすめ/オススメ |
一押し | いちおし/イチオシ |
同じ言葉でも仮名を変えると読み手に与える印象も変わります。例えば「ひらがな」は「漢字」よりも柔らかい印象になります。
このような印象を考えて仮名を選ぶことも意識してみると良いと思います。
仮名の変換だけでなく言葉自体を言い換える方法もあります。例えば漢字と外来語 (カタカナ) の置き換えです。
漢字 | カタカナ |
色 | カラー |
机 | テーブル、デスク |
扉 | ドア |
規則 | ルール |
技術 | テクニック |
目標 | ターゲット |
要点 | ポイント |
電気 | ライト |
状態 | ステータス |
画面 | モニター |
外来語は人によって理解度が異なります。なので使うのは子供やお年寄りでも分かる一般的なものに限った方が良いです。
テレビやネットニュースなどで意味の分からない外来語 (主に英語) を見たり聞いたりすると「どうして日本語で言わないの?」って思いませんか?
特に外国語が得意な人は、気づかないうちに一般的でない外来語を使ってしまうことがあるので注意しましょう。
価値のある情報を提供しよう
良い記事とは、ユーザー (読者) が求めている情報を提供できる記事です。そうでなければGoogle検索の上位に表示されることも、SNSでシェアされることもありません。
あなたのブログ記事を読んでくれる人の多くはGoogleなどの検索エンジンで何かを検索してあなたの記事を見つけた人たちです。
つまり、何かを知りたい、そしてあなたのブログを読めばそれが分かるかもしれないと思って読んでくれる人たちです。
そうした人たちが知りたかった情報が全て書かれている、読者の疑問や悩みを解決することができる記事を目指しましょう。
一方で、
- 日記のような何気ない日常
- 筆者の自慢話
- 他人が興味ない内輪ネタ
こういった話にあまり価値はありません (あなたが芸能人であるか、よほど面白い文章を書くスキルがない限り)。
自分が書くことだけが目的なら良いですが、多くの人に読んでもらいたいなら「自分目線」ではなく「読者目線」になってください。
ユーザーにとって価値のある情報を提供できなければ、どれだけ文章を書くスキルがあってもその記事は読者にとっては無意味です。
100点を目指さなくて良い
ブログ記事を書くときに文章にこだわり過ぎてなかなか新しい記事を投稿できないという人がいます。
ここまで色々書きましたが、いきなり100点の文章を目指す必要なんて全くないと思ってください。
それよりも70点くらいでどんどん新しい記事を書いた方が良いです (さすがに20点、30点の記事はダメですが…)。
特にブログをはじめたばかりの時期は記事を増やすことも大事です。
ブログは一度読者の手にわたると変更てまきない本やメールと違って後から何度でも修正することができます。
むしろ検索エンジンの表示順位やアクセス数を検証して見直すのが当たり前です。
後から見直せると思えば、文章にこだわり過ぎて投稿をためらう必要はないでしょう。
ただし、誤字・脱字のチェックや明らかに破綻している文章がないかの確認は投稿前に最低限行っておいてくださいね。
まとめ
ブログ記事を書くための超基本テクニックは以下の通りです。
- 具体的な読者をイメージする
- 丁寧な文章を心がける
- 一文を長くし過ぎない
- 定期的に改行する
- 小学生でも分かる言葉を使う
- ですます調で統一する
- 5W1Hを意識する
- 「ひらがな」「漢字」「カタカナ」の比率は「7:2:1」が最適
文章を書くのが苦手な人でもこれだけで伝わりやすい文章が書けるようになります。
良い記事とは「読者が求めている情報」を提供してくれる記事です。自分のためではなく、読む人の目線になって価値のある文章を書きましょう。
文章にこだわり過ぎると新しい記事を投稿できないので、最初から100点を目指す必要はありません。
後から何度でも修正できるので、どんどん記事を書いていきましょう!
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