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SEOとは?アクセスを増やすための必須項目まとめ

ブログを始めたけどなかなかアクセスやPV (ページビュー) が増えない、とお悩みの方も多いのではないでしょうか?

今回はブログのアクセス数を増やすために最も重要な『SEO』の概要をお伝えします。今日から出来るアクセス数アップの為の方法を教えます。

もちろんブログ以外に企業やお店のホームページなどにも応用できます!

こんな人にオススメ

「ブログのアクセス数が増えない」
「PVを増やす方法を知りたい」
「SEOって何?」

SEOとは

SEOとは?

『SEO』とは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と言います。

検索エンジンとは「Google」や「Yahoo!」のような検索サービスのことで、それらの検索サービスで上位に表示されるようにサイトを最適化するのが『SEO』です。

日本における検索エンジンのシェアはGoogleが1位で76%。2位がYahoo!で15%ですが、Yahoo!の検索順位はGoogleと同じ基準で決定されるので、この2つで90%以上を占めます。

その為、「SEO」は一般的にGoogleで上位表示されるように対策することを指します。

検索サービスで上位に表示されるとどれくらいアクセス数が変わるのでしょうか。SISTRIX社が公開している検索順位別のクリック率は以下の通りです。

順位クリック率
1位28.5%
2位15.7%
3位11.0%
4位8.0%
5位7.2%
6位5.1%
7位4.0%
8位3.2%
9位2.8%
10位2.5%

検索順位が1位のページと10位のページではクリック率に10倍以上の差があるのが分かります。

さらに11位以下になるとさらにクリック率が下がり、ほとんどクリックされなくなってしまいます。

その為、ブログはもちろん企業のホームページなども自分(自社)のホームページを上位に表示させて、アクセス数を増やす為にSEO対策を行なっています。

 

SEOはアクセス数アップへの近道

SEOはアクセス数アップへの近道

SEOはどれくらいブログのアクセスに影響するのでしょうか。

ブログを始めた頃は検索エンジンからのアクセスは少なく、むしろブログコミュニティやSNSからの流入の方が多いかもしれません。

しかし、ブログ記事が検索エンジンの上位に表示されるようになってくると、検索エンジンからのアクセスが圧倒的に多くなります

そうなるとコミュニティやSNSからのアクセス割合はごくわずかでしょう。

僕のブログも9割程度が検索エンジンからの訪問です。次いで多いのがダイレクトアクセス (ブックマークなどで直接サイトを訪れること) で、SNSからのアクセスは割合は数%しかありません。

つまり、ブログのアクセス数は検索エンジンからのアクセス数に最も大きく左右されると言えます。

ブログのアクセス数をアップさせる為にSNSのフォロワーを増やそうと努力するのも良いですが、それよりもブログのSEOに注力する方が長い目で見るとアクセス数を増やす近道となります。

 

SEOはユーザーにとって最適なコンテンツを作ること

SEOは「検索エンジン最適化」のことですが、ブログやホームページなどのコンテンツを作成する際に重要なのは検索エンジンにとってではなく、ユーザーにとって最適なコンテンツを作ることです。

Googleのウェブマスター向けガイドラインの基本方針にもはっきりと書かれています。

基本方針

検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する

Google ウェブマスター向けガイドライン

つまり、ユーザーが求めているコンテンツを、ユーザーに分かりやすいように提供することが、結果的に検索順位を上げるということです。

これからSEO対策を行う上で、このことは常に意識しておく必要があるでしょう。

 

SEOに強い記事の作り方

ここからは、具体的に検索順位をあげる為の方法を紹介します。全てについて詳しく書くと本が1冊書けるくらいのボリュームになってしまうで、詳細は個別に記事にする予定です。

キーワードを選ぶ

記事を書く時にまず大事なのは「キーワードを選ぶこと」。つまり、どんなキーワードを検索した人をターゲットにするかを決めるということです。

多くの人が検索するキーワードはライバルも多いです。企業ホームページも上位を狙っている場合が多く、初心者がいきなり上位を獲得するのは至難の技です。

狙うべきは「多く検索されているキーワード+α」です。

例えば「サントリーニ島」(ギリシャの有名な観光地) を検索すると130万件以上がヒットしますが、僕のブログの記事は上位30位にも入っていません。

しかし、「サントリーニ島 行き方」と検索すると検索結果は25万件ちょっとに減少し、本日時点で僕のブログ記事が1番上に表示されます。

このようにしっかりと狙いを定めれば、個人のブログでも上位を狙うことができます。

自分が書こうとしているキーワードがどれくらい検索されているのかを調べるのに便利なのが、「Google広告」(Google Ads) というサイトです。

Google広告のキーワードプランナーというツールでキーワードを検索すると、そのキーワードがどれくらい検索されているかを知ることができます。

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タイトルにキーワードを織り込む

タイトルは検索結果の順位に大きく影響する要素です。そのため、狙うと決めたキーワードをうまくタイトルに織り込むことで、検索結果の上位に表示される可能性が高くなります。

ただし、キーワードを無理矢理たくさん入れるのはNGです。タイトルを不自然な単語の羅列だったり意味が分からない文章にしてしまうと検索順位は下がってしまうので注意しましょう。

また、タイトルをつける際には検索した人があなたの記事をクリックしたくなるような工夫も必要です。クリックされることでさらなる検索順位の改善にも繋がります。

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独自の有益な情報が多い記事を書く

SEOに最も重要なのは、「読者が求めている情報が書かれているか」です。

せっかく検索されやすいキーワードを選んでも、検索した人が求めている情報が書けていなければ検索順位は上がりません。

そのキーワードを検索した人がどんな情報を知りたいと思っているのかよく考えて、記事の内容に反映しましょう。

「記事の内容に独自性があること」も重要なポイントです。どんなに有益な情報でも他のサイトからコピペしたような記事では検索順位は上がりません。

できれば自分独自の観点や情報、自分が感じた感想などオリジナリティのある記事を書いてください。

他のサイトを参考にするのは良いですが、その際も必ず自分の文章で書くようにしましょう。

 

写真に代替テキストを入れる

ブログに写真を使うことはよくあると思いますが、検索エンジンは画像を見てそれが何か判断することはできません (少なくとも現時点では)。

検索エンジンに画像を認識してもらうためには、画像に「代替テキスト」を入力します。

代替テキストは画像の下に表示される「キャプション」とは異なりページ上には表示されませんが、検索エンジンに対して画像の意味を説明する役割を持っています。

代替テキストを入力することは画像検索だけでなく通常検索の順位にも影響します。

代替テキストには画像の意味を説明するシンプルな説明文を入力しましょう。ここでも無理に多くのキーワードを詰め込むのは逆効果です。

代替テキストの編集方法はブログサービスによって異なりますが、画像の編集画面で入力する場合が多いです。

htmlを編集する場合は「alt」の後の「”」の間に代替テキストを入力します。

 

Google Search Consoleに通知する

ブログ記事を書いたらそれを投稿して終わりではありません。Googleに対して新しい記事を投稿したことを通知して、その存在をアピールしましょう。

Googleに通知するためには「Google Search Console」(サーチコンソール) というツールを使います。

Google Search Consoleで記事の URLの「インデックス」という作業をリクエストすると、Googleがそのページをチェックして検索結果に表示するようにしてくれます。

Googleは定期的にインターネット上のページをチェックしているので、手動でインデックス依頼をしなくても検索結果に表示されます。

ですが、手動でインデックス依頼をした方が早くGoogleに見つけてもらえます。

後から記事を見直した場合も同様に、Google Search Consoleでインデックス登録をすると編集内容が早く検索結果に反映されます。

Googleにインデックス登録をリクエストする方法今回はGoogleにページのインデックス登録をリクエストする方法をご紹介します。 Googleの検索結果からブログ記事を見つけても...

 

被リンクを得る

「被リンク」とは誰かがあなたのページへのリンクを作成することを言います。

「多くの被リンクがあるサイト=多くの人が紹介したいと思っているサイト」ということなので、Googleはそのページを上質なサイトと判断して検索結果の改善に繋がります。

特に多くの読者がいる信頼性の高いサイトによるリンクは検索順位に影響があるとされています。

TwitterなどのSNSによる被リンクは検索順位に直接的な影響はないとされています。

しかし記事が拡散されたり、それによりアクセスが増えたりすることは検索順位の決定に良い影響となるでしょう。

被リンクは自分で調整できるものではありませんが、読んだ人が他の人に教えたくなるような記事を書くことが、被リンクの獲得に繋がります。

いくら被リンクがSEOに良いからと言って、お金で被リンクを買ったりするのは絶対にダメです。

Googleは被リンクがどのようなサイトによって行われたかもチェックしていますので、不正なリンクはすぐに発見されます。

そのような不正な被リンクはあなたの検索順位を下げるどころか、検索結果に表示すらされなくなる可能性がありますので、注意してください。

 

SEOに強いサイトの作り方

SEOに強いサイトの作り方

続いてはSEOに強いサイトの作り方を解説します。記事だけではなくサイト全体を最適化することで、さらに検索結果を向上させましょう。

質の高い記事を増やす

まず何より大事なのは質の高い記事を増やすことです。記事数が多ければアクセス数の増加にも繋がり、それがSEOにも良い影響をもたらすという好循環が期待できます。

しかし必ずしも数が多ければ良いということではありません。何より重要なのは「質の高い記事」です。

中身の薄い記事はどれだけ書いても検索結果に良い影響を与えることはありません。

前の章で解説したやり方でどんどん質の高い記事を書いてサイト全体の充実度を上げることで、あなたのサイト (ドメイン) の力が強くなります。

 

モバイルフレンドリーなサイトにする

現在、たくさんの人がスマートフォンでインターネットを閲覧します。ブログを読む時も同じで、通勤中の電車の中や会社の昼休みにスマホでブログを読むという人も多いでしょう。

僕のブログの場合、70%以上がスマートフォンから閲覧されています (25%がパソコンで残りがタブレット)。その為、ブログをスマートフォンでも閲覧しやすいようにしておく必要があります。

ブログを書く時はパソコンを使う人が多いと思いますが、スマートフォンで見た時にレイアウトが崩れていないか、ボタンやリンクが押しにくくなっていないか、などを必ず確認しておきましょう。

Googleはスマートフォンでの見やすさもちゃんとチェックしているので、スマートフォンで見にくいと判断されたサイトは検索順位が下がってしまう可能性があります。

何より読んでくれる人にとって不自由なので、印象が悪くなってしまいます。

 

クロールされやすい設計にする

Googleはインターネット上のウェブサイトを巡回 (クロール) して、どんなページがあるかを絶えずチェックしています。

もちろん人がクロールの作業しているわけではなく、ボットと呼ばれるコンピューターによって行われています。

ボットはサイト上のリンクを辿ってあなたのブログをチェックします。その為、トップページやすべての記事が繋がっていないと、ボットはあなたのブログをクロールできません。

ボットがクロールしやすいように、トップページにカテゴリやアーカイブのリンクを作成して、そこからすべての記事に移動できるような設計にしておきましょう。

 

サイトマップを送信する

Googleに自分のブログをクロールしてもらうために、もうひとつやっておきたいことがあります。

それは「サイトマップを送信すること」です。誰に送信するのか。もちろんGoogleにです。

サイトマップとは、あなたのウェブサイトにどのようなページがあって、どのような構造になっているのかを示すものです。

サイトマップは2種類あります。

1つはあなたのサイトの訪問してくれた人が目的のページを見つけやすいように作られた目次のようなもので、「HTMLサイトマップ」とも呼ばれます。

もうひとつはGoogleのボットがウェブサイトをクロールしやすくするためのサイトマップです。

こちらは「XMLサイトマップ」と呼ばれます。SEOで重要なのはこのXMLサイトマップの方です。

作成したXMLサイトマップを先ほど紹介した「Google Search Console」を使って送信することで、Googleがあなたのブログの構造を理解して効率良くクロールできるようになります。

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ページの表示速度を上げる

ページの表示速度も検索順位に影響すると言われています。不要なプラグインをたくさん使用していたり、非常に大きなサイズの画像を掲載していたりすると、ページの読み込み速度が遅くなってしまいます。

ページの表示速度が遅くなると検索順位が下がるだけでなく、せっかくあなたのブログを訪れてくれた人が見るのをやめてしまうかもしれません。

過去のGoogleの調査では、ページ表示速度が1秒から3秒になると直帰率 (すぐに読むのをやめてしまう割合) が32%上昇するそうです。

さらに1秒から5秒になると90%、6秒になると106% (つまり倍)、10秒では123%も上昇することが分かっています。

読者の人も忙しい中で早く情報を手に入れたいので、ページが表示されるのに何秒も待ってはくれないということです。

自分のページの表示速度は、これまたGoogleの「PageSpeed Insights」(ページスピードインサイト)というツールで調べることができます。

表示速度が遅くなっている原因も分かるので、そこを対策するようにしましょう。

 

ドメインをSSL化する

「SSL」とは、データ通信を暗号化して大事な情報が漏洩するのを防ぐ仕組みです。つまり、SSL化されたサイトは安全性が高く、SEOにも有利であるとされています。

SSL化されたドメインは、ページのアドレスが「https」で始まります。一方、SSL化されていないドメインは「http」(最後に「s」がない) で始まります。ページの見た目などは特に変わりません。

SSL化はブログサービスの設定や、契約しているサーバーの設定で変更できます。ブログサービスによってはドメインをSSL化できないものもあります。

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SEOはトライ&エラーの繰り返し

SEO対策をしてもすぐには結果が出ないこともあります。特に記事は狙った通りに検索されなかったり、クリックしてもらえない場合があります。

しかし、うまく行かなくてもあれこれ試行錯誤しながら試しているうちにコツが掴めてきます。

重要なのは、なんとなくではなく意図を持って記事を書くこと。そしてその結果を分析することです。

ブログサービスの分析ツールや「Google Analytics」などを利用してアクセス数の推移を分析しましょう。

結果が思うように出なければ、記事やタイトルを見直して、またその結果アクセス数がどうなったかを分析することを繰り返します。

このようにトライ&エラーを繰り返すことで、あなたのサイトはSEOに強いものとなっていくでしょう。

 

まとめ

まとめ

SEOとは検索エンジン最適化のことで、Googleをはじめとした検索エンジンで自分のサイトが上位に表示されるように調整することを言います。

ブログやウェブサイトへの訪問数を増やすには、検索エンジンからの流入を増やすのが最も早く効果が大きいです。

検索順位を上げる為にはSEOに強い記事を書くことと、SEOに強いサイトを作ることの両方が必要です。

SEO対策をしてもすぐに結果が出ないこともありますが、自分の意図を持って試し、その結果を分析し、再び試すことを繰り返すことが重要です。

 

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