ブログの基本

SEOに強いキーワード選定のコツと無料ツール3選

今回は検索エンジンで上位に表示されるための『キーワード選定のコツ』と、キーワード選びに使える便利な3つの無料ツールをご紹介します。

ブログで多くのアクセスを集めたいと思っているなら記事を書く前にしっかりとキーワードを選ぶことが大事です。

もちろんこの記事の内容は企業やお店のホームページ作成にも応用できます。

こんな人にオススメ

「ブログのアクセス数が増えない」
「キーワード選定のコツを知りたい」
「キーワード選びに役立つツールを知りたい」

キーワード選定の重要性

『キーワード』は、ブログ記事のテーマとなるもので、誰に向けてどんな記事を書くのかを明確にするものです。

キーワードが明確になっていないと、記事の内容がぼやけてしまうので、記事を書く際にまず最初にキーワードを選定しておく必要があります。

キーワードはブログにアクセスを集めるための「SEO」にも非常に重要です。

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ブログで最も多くの読者の訪問経路となるのが検索エンジン (GoogleやYahoo!など) です。

選定したキーワードをうまくタイトルや本文に織り込めば、検索エンジンでそのキーワードを検索した人があなたのブログを訪れてくれる可能性があります。

しかし、誰も検索しないようなキーワードを選んでもアクセスには結びつきません。

かと言って多くの人が検索するキーワードを選んでも上位に表示されなければ誰にもクリックされません。

検索する人がある程度いるキーワードで上位に表示されて初めて読者を増やすことができます

また、ブログでアフィリエイトをしている場合は、紹介する商品に興味がある人を検索エンジンから呼び込むことで多くの収益を上げることができます。

その為にはターゲットのニーズとキーワードが一致していないと記事が読まれても売上には繋がりません。

※ブログなどで商品やサービスを紹介して、売上の一部を報酬として得る仕組み。

 

「ビッグキーワード」と「ロングテールキーワード」

キーワードを選ぶ上で知っておきたいのが、「ビッグキーワード」と「ロングテールキーワード」の違いです。それぞれの特性を理解しておきましょう。

 

ビッグキーワード

「ビッグキーワード」はたくさんの人が検索するキーワードで、通常1〜2語で構成されます。

検索数が多い反面、検索した時に結果として表示されるページの数も多く、その中で上位に表示されるのはかなり大変です。

また、ビッグキーワードには多様なニーズが混在しているため想定しているターゲットを集めるのが難しいです。

「ブログ」というキーワードは月に数十万回検索されていますが、「ブログ」と検索する人の目的は様々です。

ブログを読むことかもしれませんし、ブログを書くことかもしれません。そもそもブログが何かを知りたい人もいるでしょう。

 

ロングテールキーワード

「ロングテールキーワード」は検索する人が少ないキーワードを指します。通常、2語以上の組み合わせで構成されています。

検索ボリュームを棒グラフにした時に検索数が少ない右側が長い尻尾のような形に見えることからこのような名前が付きました (「スモールキーワード」とも呼ばれます)。

ロングテールキーワードはライバルが少なく、ビッグキーワードに比べて初心者でも検索結果で上位表示を狙いやすいです。

ひとつひとつの検索数は少なくても多くのキーワードで上位に表示されれば、確実にアクセス数を増やすことができるでしょう。

また、ロングテールキーワードは狙った通りのターゲットを呼び込みやすいという特徴もあります。

先ほどの「ブログ」というキーワードの例では検索した人の目的は様々ですが、「ブログ キーワード 選び方」と検索する人の目的は明らかです。

あなたのブログがキーワードを検索した人の目的とマッチすれば、クリックされる確率も上がり、アフィリエイトページの場合は商品が購入される可能性も高くなります。

 

収益に繋げやすいキーワード

キーワードの中にはアフィリエイトで収益に繋げやすいものがあります。それは、検索する人が明確な購買意欲を持って検索するキーワードです。

例えば「カメラ 10万円以下」や「枕 オススメ」などです。

これらの例では検索した人が「カメラ」や「枕」といった商品を買うことを前提に、どれを選ぶかという状態で検索しています。

その為、あなたの記事が「どれを選べば良いか」という悩みに対して答えを提供できる内容であれば、その読者はかなり高い確率で商品を購入してくれるでしょう。

しかし、このようなキーワードは企業のホームページや他のアフィリエイトサイトも狙っている事が多いので、うまく差別化を図って検索結果の上位に表示される事が必要です。

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「トレンドキーワード」と「普遍的なキーワード」

アクセスを集めやすいキーワードの中には「トレンドキーワード」「普遍的なキーワード」があります。

トレンドキーワードは、その時流行っていて多くの人が注目しているキーワードです。

たくさんの人に検索されますが、多くの人が情報を発信するので情報のスピードや情報量で勝っていないと検索結果が下位に埋もれてしまいます。

また、流行っている瞬間の注目度は高いですが、時間が経つと一気に検索する人がいなくなってしまいます。

一方の普遍的なキーワードは、トレンドキーワードのように世間の注目を集めることはないのの、長い間にわたって人が興味を持っているキーワードです。

普遍的なキーワードでアクセスを集める事ができれば、その記事はその先もしばらくアクセスを集め続けてくれるでしょう。

トレンドキーワードと普遍的なキーワードはそれぞれ特性が違うとは言え、どちらが良いということではありません。それぞれの特徴を理解した上で使い分ければOKです。

 

キーワードの選び方

ここからは、検索結果で上位に表示されるためのキーワードを選ぶ具体的な方法をご紹介します。

 

記事の主題を決める

キーワードを選ぶ際には、記事の主題を決めることから始めます。つまり「何について記事を書くか」ということです。

どんな情報を求めている人をターゲットにするかまで思い描けると、よりキーワード選びがスムーズに進むでしょう。

 

関連キーワードを洗い出す

次に記事のメインテーマに関連するキーワードを洗い出します。はじめから限定しすぎずに、思いつくままたくさん洗い出してみると良いでしょう。

例えば、記事のメインテーマを「英会話」にする場合、関連するキーワードは「スクール」「アプリ」「独学」「教室」「勉強法」など無数にあります。

さらに、3語以上を組み合わせるとさらに幅が広がります。「英会話 スクール おすすめ」などなど。

キーワードを洗い出すには「ラッコキーワード」というツールが便利です。メインのキーワードを入れると、それに関連するキーワードの候補をたくさん表示してくれます。

自分では思いつかなかったキーワードも出てくるはずなので、たくさんの関連キーワードを洗い出すことができます。

「ラッコキーワード」について詳しくは後述します。

 

需要 (検索ボリューム) を調べる

次に、候補に挙げたキーワード (の組み合わせ) にそれぞれどれくらい需要があるかを調べます。

需要は、検索された回数の多さ (検索ボリューム) で判断できます。

たくさんの人が検索しているキーワードであれば、そのキーワードには需要があると言えます。一方で、検索数が少ないキーワードはあまり需要がないことになります。

同じようなキーワードでもちょっとした違いで検索ボリュームに差がある場合があります。

「英会話 スクール」の検索ボリュームは月1,000~1万件ですが、「英会話 教室」は月1万~10万件です。

同じことを意味していても検索数が多いキーワードの方が多くのアクセスを集められる可能性があります。

キーワードの検索ボリュームを調べるには「Google広告」のキーワードプランナーというツールを使います。Google広告については次の章をご覧ください。

 

ライバルをリサーチする

ライバルをリサーチすることは、キーワード選定の中で最も重要な作業のひとつです。

ある程度キーワード候補を絞り込んだら、実際にそのキーワードをGoogleで検索してみましょう。

同じキーワードで書かれた記事がどれくらいあるのか、そしてそれらの記事にどんな事が書いてあるのかが分かります。

もしそこに自分が書こうと思っている内容のページがなかったり、情報が少ないページしかなかったら、それは絶好のチャンスです。

また、キーワードを検索した時に自分の意図したものとは違う種類のホームページが上位に表示されていたら要注意です。

自分の記事の内容と、選んだキーワードを検索する人の目的がずれている可能性があるからです。

そういう時は、自分が書こうとしている記事について検索する人がどんなキーワードを使うのか、もう一度考え直してみましょう。

 

記事に織り込むキーワードを絞り込む

選んだキーワードの中からメインとなるキーワードをタイトルに織り込みます。

もし「英会話 スクール おすすめ」というキーワードを選んだのなら「今おすすめの英会話スクールBest3!」といった感じです。

ここで終わりではありません。他にもキーワードを探す中で使えそうな関連キーワードが見つかったはずです。例えば、「英会話 スクール」+「安い」「オンライン」「比較」などです。

このようにメインのキーワードに関連するその他のキーワードは記事の中に織り込みます。

記事中に織り込むキーワードはひとつではなく、いくつも選んでください (記事の一貫性が損なわれない程度に)。

関連するキーワードをいくつも記事に織り込む事で、「英会話スクール」に興味がある人が知りたいであろう情報を網羅的に提供する事ができます。

これによりより多くのターゲットに検索してもらう事ができる他、記事の内容を充実させる事ができ、それが検索順位のアップにもつながります。

記事の中でキーワードを入れるのが「h2タグ」を使った見出しの中です。h2タグはタイトルと同様、検索順位に影響する項目です。

 

キーワード・記事を見直す

キーワードは一度決めたら終わりではありません。記事を投稿してしばらくしたら「Google Search Console」を使って、狙った通りのキーワードで検索されているかをチェックします。

もし狙ったキーワードで検索されている回数が少なかったり、検索順位が低かったりする場合は、キーワードを見直すか、記事の内容を見直す必要があります。

SEOはトライ&エラーの繰り返しです。何が最適かは記事を投稿してからでないと分からないこともあるので、必ず結果の確認と見直しを行いましょう。

 

無料ツールを活用しよう

キーワードを選ぶ際は、自分の頭の中だけで考えてもアイデアや知識に限界があります。そこで、キーワード選びの助けになる便利なツールを使用します。

 

ラッコキーワード (旧goodkeyword)

「ラッコキーワード」は、特定のキーワードから関連するキーワードを提示してくれるツールです。以前はgoodkeywordという名前でした。

ラッコキーワード

記事のメインテーマを選んだ後に、どんな関連キーワードを記事に織り込めば良いか迷っている時や、なかなか関連キーワードが思いつかない時に便利です。

ラッコキーワードでは複数のキーワードの組み合わせをたくさん表示してくれるので、その中から検索ボリューム (Google広告で確認) したり、自分の記事の目的と照らし合わせたりして関連キーワードを選んで行きます。

例えば「ブログ」というキーワードで検索すると、ヒットする関連キーワードは908パターン。

これだけ候補があると逆に迷ってしまうかもしれませんね。ですが自分では思い付かなかったキーワードもきっと見つかるでしょう。

普通では思い付かないようなキーワードが案外世の中では需要があったりするかもしれません。

 

Google広告 (Google Ads)

まずはじめは「Google広告」(Google Ads) です。以前はGoogle AdWordsという名前でした。

Google広告は、Googleの検索結果に広告を出せるサービスです。ですが、今回使うのは広告ではありません。

Google広告には「キーワードプランナー」という機能があり、特定のキーワードがどれくらい検索されているかを調べることができます

指定したキーワードの検索ボリュームと同時に、それと関連するキーワード候補とその検索ボリュームも表示してくれます。

Google広告のキーワードプランナー

上の画面では「ブログ」というキーワードを検索してみました。月間検索ボリュームは「10万~100万」とかなり多いです。

「キーワード候補」の下に表示されているのが関連キーワードとその検索ボリュームです。

「競合性」という項目には「低」「中」「高」のいずれかが表示されています。

これは検索ボリュームに対してどれくらいの人が広告を出しているかを表します。検索結果が多いというわけではありません。

キーワードプランナーを使用するためにはGoogle広告に登録して、広告を設定する必要がありますが、広告の設定だけして一時停止しておけば料金は発生しません。

広告を出していると、通常は「10万〜100万」のように範囲で表示される検索ボリュームが、より具体的に表示されるようになります。

 

Google

3つめのツールは「Google」です。みなさんもよくご存知の検索エンジンだと思います。キーワードを設定する時にGoogleを使用する目的はふたつあります。

Googleの検索キーワード候補

ひとつは関連キーワードを見つけるためです。Googleで何かを検索しようとすると、上の画面のように、その言葉に関連するキーワードが表示されます。

これはGoogleが検索された数などから導き出した「検索キーワードの候補」です。

当然、これらのキーワードは多くの人が検索していますし、何より検索候補に表示されていることでさらに検索数が増えます。

Googleで検索候補を調べる際にブラウザ (SafariやChrome) に検索履歴が残っていると、自分が過去に検索したキーワードが優先して表示されます。

検索履歴を削除するか、ブラウザの「プライベートブラウズ」を使うと良いでしょう。

Googleの検索結果

もうひとつの目的は、実際にそのキーワードを検索した時にどれくらいの検索結果が表示されて、どんなページが検索結果の上位に表示されているかをチェックすることです。

既に存在するページと同じような情報や、それより劣るページを作っても、それより上位に表示されることは期待できません。

そのキーワードを選んだ時に他にどのようなページが表示されるのかを知ることで、自分が記事を書く際にどうすれば独自性が出せるのか、どんな記事を書けばライバルに勝てるのかを知る事ができます。

 

まとめ

ブログ記事のキーワード選びは記事の出来を左右するだけでなく、検索順位を決定するSEOにも大きく影響します。

狙ったキーワードで検索結果の上位に表示される事で多くのアクセスを集めることができます。

キーワードには多くの人が検索する「ビッグキーワード」とそれほど検索数が多くない「ロングテールキーワード」(スモールキーワード) があります。

初心者は3語程度を組み合わせたロングテールキーワードを狙って記事を書くのがおすすめです。

キーワードを選ぶ際は、まず記事のメインテーマの候補を選びます。次に「ラッコキーワード」を使ってメインテーマに関連するキーワードを洗い出します。

関連キーワードを洗い出す際には「Google」の検索画面で表示される検索候補も役立ちます。

その後「Google広告」のキーワードプランナーを使ってキーワード (の組み合わせ) の検索ボリュームを調べます。

合わせて「Google」でそのキーワードを実際に検索してどのようなページが表示されるのかをチェックしておきましょう。

記事のメインテーマとなるキーワードはタイトルに、その他の関連キーワードは記事の本文中の見出し (h2タグ) に織り込みます。

 

次回はブログ記事のタイトルの付け方のコツを教えます!