ブログ記事のタイトルはその記事がどれくらい検索されて、どれくらい読んでもらえるかを決める大事なポイントです。
この記事ではSEO (検索エンジンで上位に表示されるようにすること) にも効果がある『記事タイトルの付け方のコツ』を解説します。
タイトルに最適な文字数など、今日からすぐに実践できる具体的なテクニックをご紹介します!
「ブログのアクセス数を増やしたい」
「検索・閲覧されやすいタイトルの付け方を知りたい」
「SEOに最適なタイトルの文字数を知りたい」
記事タイトルの重要性
ブログ記事のタイトルは、アクセス数を増やす上で最も重要なポイントのひとつです。
タイトルの付け方が悪いと誰も記事を読んでくれません。これはブログだけでなく会社のホームページなどでも同様です。
その理由のひとつは検索エンジンでの表示順位への影響です。
ブログをはじめ、ホームページへのアクセスの大半はGoogleなどの検索エンジンから集まります。僕のブログの読者も、約9割が検索エンジンから訪れてくれた人たちです。
誰かが検索したワードがあなたのブログのタイトルに入っているかどうかで、検索順位やそもそも検索結果に表示されるかどうかが変わります (もちろん記事の内容も影響します)。
※検索エンジンで上位に表示されるようにすることを「SEO」と言います。SEOについては下記の記事をご覧ください。
もうひとつの理由は、読者はタイトルを見てその記事を読むかどうかを決めるからです。
検索エンジンの検索結果もそうですが、ブログコミュニティの新着記事、自分のブログ内の関連記事など、多くの場合でタイトルだけが表示される事が多くあります。
たくさんの記事が表示される中で、あなたの記事を読むかどうかを決めるポイントはやはりタイトルです。
タイトルがどれだけ魅力的かでクリックされる確率が変わるでしょう。
タイトルの付け方のコツ14
ブログタイトルには検索結果で上位に表示されるためのコツや、クリックされやすくなるコツがあります。
これから紹介するテクニックを使って魅力的なタイトルを考えてみてください。
①キーワードを織り込む
検索エンジンで上位に表示される重要なのはタイトルにキーワードを織り込むことです。
前回の記事で解説したように、SEOの基本は検索する人のニーズと合ったキーワードを選ぶ事です。
しかし、せっかく良いキーワードを選んでも、それがタイトルに織り込まれていなければ検索エンジンはあなたのブログをそのワードの検索結果として上位に表示してくれません。
記事のメインテーマに選んだキーワードは確実にタイトルに入れるようにしましょう。
注意したいのは「キーワードを詰め込み過ぎないこと」です。
いくら色んなキーワードで検索結果に表示されたいからと言って、キーワードを入れ過ぎると、何の記事なのかが分からなくなってしまいます。
多くの情報を網羅した記事を書くことは大切ですが、タイトルに含めるキーワードは厳選し、それ以外の関連キーワードは記事内の見出しや本文に追加します。
②検索する人を想像する
自分がその記事の内容について検索するとしたらどんなキーワードを入力するかを考えることも重要です。
本のタイトルであれば書店やAmazonで目を引くオリジナリティのあるタイトルも良いですが、ブログの場合は違います。
「ポチりたくなる魔法のフレーズ」
「クリック率を上げる文章の書き方」
「CVRを改善するライティングスキル」
オリジナリティがあるのは前者だと思いますが、検索する時に「ポチりたくなる」というキーワードを使う人は少ないでしょう (実際、月間検索数は「0〜10」)
※ポチる:ボタンなどをクリックすること。ネットショッピングで商品を購入すること。
それよりも「クリック率を上げる」という表現を使った方が検索する人が多いことは想像できます。(「クリック率 上げる」の月間検索数は「10〜100」)
さらに、「CVR 改善」だと月間検索数は100〜1,000まで上がります。
※CVR:コンバージョン率。サイトにアクセスした人のうち成果 (売上) につながる行動を起こした人の割合。
③記事の内容に合ったタイトルにする
どれだけ魅力的なキーワードが入っていても、記事を読んだ時に期待と違う内容だったらガッカリしますよね?
もちろんGoogleもタイトルと記事の関連性はチェックしています。
不自然な言葉の羅列や、関連性のないキーワードが入ったタイトルは、検索順位を上げることには繋がりません。
アクセス数を増やそうと思ってタイトルに無理やり流行りのキーワードを入れても、記事の内容と関係ないタイトルはSEOでは逆効果です。
④大事なキーワードは前半に入れる
タイトルにキーワードを入れる時には、大事なワードを前半に入れることが大切です。
検索エンジンで上位に表示されるためのSEOでは、タイトルの前半にあるキーワードが重視されます。例えば、下記のタイトルを比べてみましょう。
「この冬太ってしまった人にオススメしたい5つのダイエット方法」
「オススメのダイエット方法5選。この冬太ってしまった人へ…」
どちらも言いたいことは同じですが、この場合に重要なキーワード (つまり検索されるであろうキーワード) は「ダイエット方法 オススメ」です。
ひとつめのタイトルでは「ダイエット方法」というキーワードが最後に出てきます。
一方、ふたつめのタイトルは「ダイエット方法」「おすすめ」というキーワードがいずれも前半に出てきます。
よりSEOに効果が高いのはキーワードが前半にあるふたつめのタイトルです。大事なキーワードは前半に入れた方がより検索・クリックされやすくなります。
検索エンジンや使用する端末によってはタイトルの後半が表示されないこともある (詳細は「最適な文字数は…」の項目を参照) ので、そういう意味でも重要なキーワードは前半に入れておきましょう。
⑤キーワード同士を近づける
タイトルにキーワードを入れる時にもうひとつポイントがあります。それはキーワード同士を近づけて書くことです。
「WordPressでサイトをオシャレに変えるおすすめのテーマ5選」
「WordPressのおすすめテーマ5選。サイトをオシャレに変えよう!」
この例のキーワードは「WordPress、テーマ、おすすめ」です。ひとつめの例では「WordPress」と「テーマ、おすすめ」というキーワードが離れてしまっています。
ふたつめの例では3つのキーワードが全て近くに配置されています。SEO的にはこのようにキーワードが近い方が検索順位が上がりやすいと言われています。
⑥最適な文字数は26文字以下
記事の魅力を伝えようと色々な要素をタイトルに入れようとすると、ついついタイトルが長くなってしまいます。しかし、長過ぎるタイトルはSEOには良くありません。
Googleの場合、検索結果の一覧に表示される文字の数には限りがあります。長いタイトルを付けても後半は見えません。
実際にGoogleを使って検索してみると、
スマートフォンの場合は「28~32文字」までが表示され、それ以降は「…」となってしまいます。
PCの場合はさらに短く、「26〜28文字」程度しか表示されていませんでした。
現在は検索の際にスマートフォンを使用する人の方が多い (約7割) ですが、パソコンでもちゃんと表示させたい場合は26文字以下が最適と言えるでしょう。
絶対に26文字を越えてはいけないということではありません。26文字では記事の魅力を伝えきれない!という時はもう少し長くても構いません。ただし、大事なキーワードは26文字目までに入れておくようにしましょう。
⑦具体的な数字を入れる
SEOとは直接関係ありませんが、人の興味を引きつけるテクニックが「タイトルに具体的な数字を入れる方法です」。
例えば、
「犬を飼い始める前にすべき5つのこと」
「花粉症に効くとされる10種の食材」
「安くて美味しい東京の本格フレンチ6店」
といった感じです。
具体的な数字が入っていることで得られる情報量が伝わり、有益な記事であることがイメージできると言われています。
「4つは知っているけど、あとひとつは何だろう…」と、想像を膨らませて興味を持ってくれることもあります。
具体的な数字は次の「メリット・即効性をイメージさせる」と併せて使うのも効果的です。
⑧メリット・即効性をイメージさせる
あなたが発信する情報にどんなメリットがあるかを具体的にイメージできるタイトルを付けると、読みたい気持ちが大きくなります。
特に「具体的な数字を入れる」のテクニックと併せて使うと効果が高まります。どれくらいの期間で、どれくらいの努力・リスクで、どれくらいの効果があるのかを伝えます。
「たった1日5分で出来る〜」
「無料で出来る〜」
「3ヶ月で10kg痩せた〜」
「○○駅から徒歩15分以内の~」
アピールしようとしすぎて「絶対ウソだ…」と思うようなフレーズは逆効果なので注意してください。
⑨漢字・ひらがな・カタカナの比率を意識する
タイトルを付ける時に漢字ばかりだったり、カタカナばかりだと読みにくくなってしまいます。
「来年絶対流行る最新家電情報」
「デートにオススメのピッツェリア」
ひとつの仮名に偏らないように、漢字とひらがな、カタカナをバランスよく入れることで、読みやすいタイトルになります。
同じことを意味する言葉でも、仮名の置き換えが可能なものがあります。
「流行り」⇔「トレンド」
「オススメ」⇔「お勧め」⇔「おすすめ」
「コツ」⇔「秘訣」
「重要項目」⇔「ポイント」
表記を変えるだけでバランスや印象が変わるので、どうすれば読みやすいバランスになるかを考えてみると良いと思います。
なお、「漢字:ひらがな:カタカナ」の比率は「2:7:1」が最適だと言われています。タイトルではそこまで正確にこの比率にする必要はありませんが、覚えておくと参考になります。
⑩専門性・権威性を示す
専門的な話をする場合、誰が書いたのかも分からない記事では説得力がありません。そんな時には誰が発信した情報なのかを示すことで信頼性が増します。
「現役東大生が実践している〜」
「医師が選んだ〜」
「○○コンサルタント直伝〜」
「○○歴20年の私が教える〜」
このように、詳しい人が書いた記事であることが分かれば、専門的な内容でも読んでみようと思ってもらえる可能性が高まります。(嘘や誤解を生むようなタイトルはNGです)
⑪感情に訴えかける
少しハードルが高いかもしれませんが、タイトルを見た人が読まずにはいられなくなるような感情を揺さぶるタイトルをつけるのも効果的です。
「満員電車から解放されたいなら〜」
「あなたの~が成功しない理由」
「知らないあなたは年○万円も損をしている~」
「8割の人が始めている~」
今の嫌な現実から抜け出せる、理想の自分に近づける、多くの人が実践している、といった感情に訴える動機を与えるわけです。
読まないと損をするかもしれない!と思わせることが出来れば成功です。読者のニーズとあなたが提供する情報がピッタリ合った時には大きな効果を発揮するでしょう。
⑫~とは、~の方法・理由、なぜ~を使う
Googleで何かを検索する人の目的の多くは「それが何なのかを知りたい」「何かの方法または理由を知りたい」というものです。
そうなると読まれるサイトをはそれらの疑問に対して答えを出せるものということになります。
この関係を利用して「~とは」「~の方法」「~の理由」「なぜ~なのか」といったフレーズを入れることで、「このサイトなら知りたいことが分かりそうだ」と思ってもらうことが出来ます。
⑬最初に目を引くフレーズを入れる
タイトルの最初に目を引くフレーズもクリック率を上げる効果があります。Googleで検索するとたくさんの検索結果が出てくる中で、少しでも興味を引くためのテクニックです。
どんなフレーズを入れるかと言うと、
【重要】〜
【驚愕】〜
【期間限定】〜
【無料】〜
【簡単】〜
【猫でも出来る】〜
などです。
「【】」のように括弧で囲うとそのフレーズが強調されて効果が高まります。
こういったフレーズはやり過ぎると嘘っぽくなってしまったりするので、適度に使うのが良いでしょう。
⑭他サイトとの差別化を図る
最後のポイントは「他のサイトとの差別化をすること」です。Googleで自分が決めたキーワードを検索すると、同じような記事がいくつも検索結果に出てくることがあります。
そんな時に自分も同じようなタイトルを付けていると、他のサイトに埋もれてします恐れがあります。
そこで、他のサイトにはない独自のキーワードやフレーズを入れる事で「このサイトではこんな情報が得られるんだ…」というイメージしてもらう事ができます。
差別化を図るためには自分が狙っているキーワードを検索した時に他にどのようなサイトが検索結果に表示されるのか、リサーチしておくことが必須です。
珍しさを狙いすぎて誰も検索しないようなキーワードばかりでは、なかなかアクセスは集まりません。
タイトルは何度でも見直そう
タイトルは1度つけたら、ずっとそのままでいいということはありません。
「Google Search Console」で検索順位やクリック率を確認して、思うような結果が出なければタイトルを見直してみましょう。
重要なのは狙いを持ってタイトルを決め、その効果を確認し、修正すること。さらにそのサイクルを繰り返すことです。SEOはトライ&エラーの繰り返しです。
新たに記事を投稿してから検索順位が上がってくるまでに2週間〜2ヶ月ほどかかる場合があります。
記事を投稿してすぐは検索順位が低くてもすぐに失敗と判断せずに、しばらく経ってから結果を確認してみてください。それでもダメなら見直しましょう。
まとめ
ブログ記事のタイトルは検索エンジンの表示順位やクリック率に大きく影響します。
検索エンジンでの表示順位を上げるSEOに効果のある、魅力的なタイトルをつけるコツは以下の12個。
- キーワードを織り込む
- 大事なキーワードは前半に入れる
- キーワード同士を近づける
- 最適な文字数は26文字以下
- 具体的な数字を入れる
- メリット・即効性をイメージさせる
- 漢字・ひらがな・カタカナの比率を意識する
- 専門性・権威性を示す
- 感情に訴えかける
- ~とは、~の方法・理由、なぜ~を使う。
- 最初に目を引くフレーズを入れる
- 他サイトとの差別化を図る
タイトルは1度決めたら終わりではなく、検索順位やクリック率が上がらなければ見直しましょう。そしてまた結果の確認と見直しを繰り返します。
次回はブログで収入を得る「アフィリエイト」について解説します。