今回はブログの訪問者数やアフィリエイト、Googleアドセンスの成績といったアクセス解析を行うために必要な基本用語を解説します。
自分のブログを解析して改善につなげることでページビュー数や収益の増加につなげることができます。
しかし、そのためには解析を行うための重要な指標を理解しておかなければいけません。
「PV」「CTR」「CVR」「RPM」など普段聞きなれない言葉が多いですが、この際にまとめて覚えておきましょう!
「ブログのアクセス数や収益を増加させたい」
「ブログの解析に必要な用語を覚えたい」
アクセス解析の重要性
ブログ記事は一度書いたら終わりではありません。
ターゲットを決めて記事のテーマやキーワードを選んでもなかなか見てもらえなかったり、アフィリエイト広告を貼っても全然クリックされないことはよくあります。
そのため、書いた記事が狙った通りにアクセスを集めたりユーザーのアクションに繋がっているかを確認して、必要に応じて見直すことが重要です。
そういったブログの訪問者数やユーザーのアクションを解析するためには、アクセス解析に使われる様々な用語を正しく理解しておく必要があります。
なんとなく分かったような気になっていると、間違ったまま認識していることがありますので注意してくださいね。
ユーザー数、セッション数、ページビュー数の違い
ユーザー数 (UU)
「ユーザー数」は一定期間内にサイトを訪問したユーザーの数です。ユニークユーザー (UU) とも呼ばれます。
同じユーザーが同じ期間内に複数回サイトを訪問してもカウントは「1」となります。
ただし、ブラウザのcookieを元に算出されるため同じユーザーが異なる端末、異なるブラウザからアクセスした場合はそれぞれカウントされます。
セッション数
「セッション」とはユーザーがサイトを訪問してからサイトを離れるまでのことを指します。
1人のユーザーが一定期間内に行ったセッションの回数が「セッション数」です。
同じユーザーが朝と夜に1回ずつサイトを訪問したとすると、セッション数は「2」とカウントされます。
ページビュー数 (PV)
「ページビュー数」(PV) は、サイト内のページが閲覧された回数です。
1人のユーザーが2回のセッションで2ページずつ閲覧した場合、ページビュー数は「4」となります (1×2×2)。
単純にページビュー数の多い/少ないも重要ですが、同様に「ページビュー数/セッション数」も重要な指標です。
1回のセッションで多くのページを見てもらえていれば、それだけ読みたいと思ってもらえるサイトが作れているということです。
これらの3つはブログのアクセス解析に必須の指標ですが、違いを良く理解していない人もいるので混同しないようにしましょう。
「アクセス数」という言葉が使われることもありますが、明確な定義はなく「セッション数」または「ページビュー数」のどちらかを指していることが多いです。
集客に関する用語
SEO
「SEO」とは、Googleなどの検索エンジンで検索結果の上位に表示されるようにページまたはサイト全体を最適化させることです。
「Search Engine Optimization」の頭文字を取ったもので、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されています。
検索結果の上位に表示されることで、検索エンジンからの訪問を増やすことが目的で、ブログのアクセス数を増加させる上で最も重要な項目です。
オーガニック検索
「オーガニック検索」(Organic Search) とは、Googleなどの検索エンジンの検索結果のことです。
ただし、検索結果に表示される広告はオーガニック検索には含みません。
オーガニック検索からアクセスされた数やその推移を確認することで、Web集客でもっとも重要な「SEO」の効果を図ることができます。
リファラー
「リファラー」とは、ユーザーがウェブサイトを訪れた際のリンク元のことです。
リファラーを確認することで、ユーザーがどのような経路であなたのブログを訪れたのかが分かります。
ユーザーの流入経路を分析することはユーザーを増やすための対策に重要な解析です。
MFI (モバイル・ファースト・インデックス)
「MFI」は「Mobile First Index」(モバイル・ファースト・インデックス) の略です。
MFIは、Googleなどの検索エンジンにおいて、パソコンではなくモバイル版 (スマートフォン) のページの評価に基づいて表示順位を決定する仕組みのことです。
どれだけ良いブログを作っても、スマホで閲覧したときに文字が小さすぎたりレイアウトが崩れていたり、または表示スピードが遅かったりすると検索結果の上位には表示されません。
Googleは2018年にこのMFI (モバイル・ファースト・インデックス) を検索順位を決める指標として導入したことをアナウンスしています。
ユーザーの行動に関する用語
直帰率
「直帰率」とは、ユーザーが最初に訪れたページだけを見て (もしくはほとんど見ずに) サイトを離れてしまっている割合です。英語では「bounce rate」と呼ばれます。
直帰率が低い方が、一人ひとりのユーザーが複数のページを見てくれているということなので良いことです。
直帰率が高くなってしまう原因は色々あります。
他のページに誘導する仕組みがない/悪い、最初に見たページと他のページに関連性がない、最初のページがユーザーの期待に応えられていない、などが考えられます。
直帰率を下げることがページビュー数を増やしたり、ユーザーが求めるサイトを作っていくことにもつながるため、重要な指標と言えます。
離脱率
「離脱率」は、サイト内の特定のページにおいて、サイト内の他のページに移動せずにサイトから離れてしまった割合を表す指標です。
離脱率の高いページがあれば、そのページが原因でサイトを見るのをやめてしまっている人が多いということになります。
一方でそのページの離脱率が高い原因を考えて対策すれば、よりページビュー数を増やすことができるでしょう。
回遊率
「回遊率」は、ユーザーが1回のセッションでどれだけのページを見たかを示す指標です。
回遊率は「ページビュー数 ÷ セッション数」で求めることができます。
回遊率が高いほど1人のユーザーが多くのページを見てくれているということになります。
回遊率を高めるためには、それぞれの記事から他の記事へ誘導する仕組み (関連記事など) を設置するといった対策が考えられます。
ランディングページ (LP)
「ランディングページ」(Landing Page/LP) は2つの意味で使われることがあります。
ひとつめはユーザーが最初に訪れるページのことです。Google Analyticsなどのアクセス解析ではこちらの意味で使われることが多いです。
SNSのリンクからトップページにアクセスされた場合、トップページがランディングページになります。
トップページはもちろんですが、それ以外のページへの訪問を増やすことでサイト全体の集客力を強化することができます。
ちなみに「Land」には「着地する」という意味があります。
もうひとつは、ユーザーにアクションを起こしてもらうことを目的としたページです。Webマーケティングではこちらの意味で使われることが多いです。
ここで言う「アクション」には、商品の購入やサービスの予約、資料請求、問い合わせといったものがあります。
LPO
「LPO」は「Landing Page Optimization」の略で、日本語ではランディングページ最適化と訳されています。
ランディングページには2つの意味があることを前の項で説明しましたが、ここで言うランディングページは、ユーザーにアクションを起こしてもらうためのページです。
ユーザーがアクションを起こしやすいページにすることで、商品の売り上げを増やしたり問い合わせを増やすことが狙いです。
アフィリエイトに関する用語
インプレッション数
アフィリエイトにおける「インプレッション数」は、広告が表示された回数を示す指標です。
アフィリエイトで成果を出すにはまず広告を見てもらうことが大切です。見てもらえなければクリックされることも商品が購入されることもありません。
そのため、インプレッション数はアフィリエイトにおける基本的かつ重要な指標です
クリック率 (CTR)
「クリック率」は、アフィリエイト広告が表示された回数 (インプレッション数) に対してその広告がクリックされた割合を示す指標です。
英語では「Click Through Rate」と呼ばれ、頭文字を取って「CTR」と表記されることが多いです。
アフィリエイトにおいてはどれだけページが読まれても広告がクリックされないと成果にはつながらないので、クリック率 (CTR) を高めることが重要になります。
広告の位置、ページの内容と広告との関連性、広告へ誘導するための文章、記事の情報量などによってクリック率は変化します。
CVR
「CVR」は「Conversion Rate」の略で、日本語では「コンバージョン率」と表記されます。
アフィリエイトにおける「コンバージョン」は、成果が発生するアクション (広告を介した商品の購入やサービスの予約など) のことです。
CVR (コンバージョン率) はコンバージョン数 ÷ サイトを訪問したユーザー数で表されます。
CVRが低い場合は、サイトは見てもらっているのに成果につながっていないということになり、改善が必要だということが分かります。
EPC
「EPC」は「Earn Per Click」の略で、クリック1回あたりの収益を示す指標です。
アフィリエイトでは広告がクリックされた時点ではなく、そこから商品が購入された時点で成果 (収益) が発生する場合がほとんどです。
そのため、いくら広告がクリックされても商品が購入されなければ収益にはつながりません。
同じ商品やサービスを紹介する広告でも画像広告 (バナー広告)、テキスト広告といった種類や広告のサイズなどによってEPCが異なります。
ASP (アフィリエイト・サービス・プロバイダー) によっては広告ごとのEPCを公開している場合があります。よりEPCが高い広告の方が収益に結びつきやすいと言えます。
EPCは広告の種類以外に、ブログ記事における紹介方法などによっても変化します。
誘導の仕方が悪いと、広告はクリックしたけど思っていたのと違う…と感じて購入するのをやめてしまうことがあります。
KPI
「KPI」は「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と表現されます。
ブログやウェブサイトだけでなく、ビジネスの様々な場面で使用される言葉です。
ブログにおいて何をKPI (重要な指標) とするかは決まっておらず、目的によって様々です。
アフィリエイトの場合は一般的に広告がクリックされた回数やそこから商品が購入された割合などをKPIと考えます。
アドセンスに関する指標
Googleアドセンスに関する用語はアフィリエイトに関する用語と同じものも多いので、まずは前の章から先にご覧ください。
ページCTR
Googleアドセンスでは、「CTR」(クリック率) のほかに「ページCTR」という指標があります。
「CTR」(クリック率) は前述の通り、広告が表示された回数に対して広告がクリックされた割合です。
一方の「ページCTR」は、ページが表示された回数 (ページビュー) に対して広告がクリックされた回数です。
CTRが広告ユニットごとのクリック率を評価する際に使用されるのに対し、ページCTRはページ全体として広告がクリックされる割合を評価するものです。
CPC (クリック単価)
「CPC」は1回のクリックで得られた収益の平均です。「Cost Per Click」の略で、日本語では「クリック単価」と呼ばれます。
Googleアドセンスではユーザーが広告をクリックした時点で収益が発生しますが、1回のクリックで得られる金額は広告によって異なります。
もちろんCPC (クリック単価) が高いほど効率的に収益をあげることができます。
表示する広告のカテゴリを変更したり、特定の広告をブロックすることでCPC (クリック単価) が変動する場合があります。
インプレッション収益
「インプレッション収益」とは、広告が1,000回表示された場合の平均収益額のことです。略称として「RPM」(Revenue Per Mille) と表記されることもあります。
インプレッション収益は「収益額 ÷ 広告の表示回数 × 1,000」で求められます。
次に説明する「ページRPM」との違いも確認しておきましょう。
ページRPM
「ページRPM」は、ページビュー1,000回あたりの平均収益額を表す指標です。
前の項で説明したRPM (インプレッション収益) が広告ごとの表示回数に対する収益額だったのに対して、ページRPMはページ全体での閲覧数に対する収益額です。
ページRPMは、「収益額 ÷ ページビュー数 (PV) × 1,000」で求めることができます。
まとめ
ブログの解析はアクセス数やアフィリエイトの収益を増加させるためにとても重要です。解析結果に基づいて記事やサイトを改善することが重要です。
そのためにはブログの解析に使用される基本用語を覚えて正しく現状を分析しましょう!
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