この記事ではWordPressでサイトの表示を高速化するプラグインをご紹介します。
サイトの表示速度はユーザーの直帰率や検索エンジンの表示順位などにも影響する重要な項目です。
せっかく良い内容のブログを作っても、表示速度が遅いと読んでもらえる可能性が低くなってしまいます。表示速度が遅い場合はすぐに改善しておきましょう。
今回ご紹介するプラグインを使えば、初心者でも簡単にサイトの表示を高速化できるので、ぜひ試してみてください。
「サイトの表示速度を改善したい」
「WordPressを高速化できるプラグインを探している」
サイト表示速度の重要性
表示スピードが遅いWebサイトは、ユーザーに読んでもらえる可能性が低くなってしまいます。
Googleの調査によると、ページの表示に3秒以上かかると53%の人が見るのをやめてしまうそうです。
読み込み時間が1秒から3秒になると直帰率 (すぐに読むのをやめてしまう割合) は32%上昇します。
さらに1秒から5秒になると90%、6秒になると106%、10秒では123%も上昇することが分かっています。
つまり、せっかく良い記事を書いても表示スピードが遅いと読んですらもらえないということです。
ページの表示スピードはGoogleなどの検索エンジンにおける表示順位にも影響を与えます。
ページの表示スピードはサイトの評価項目の1つであり、もちろん表示速度が速いページの方が高く評価されます。
Googleから高い評価を受けることで検索結果での表示順位が上がり、結果的にたくさんの人に読んでもらうことができます。
さらに、表示スピードが速いことは読者の満足度向上にもつながります。
通勤時間や休憩時間など限られた時間の合間に何かを調べようとしてあなたのサイトに行き着いた時に、なかなかページが表示されなかったらイライラしませんか?
表示スピードが速ければすぐに欲しい情報が得られ、他の記事も読んでみようという気になったり、また読みに来ようと思ったりしてくれる人も多くなります。
Autoptimize
『Autoptimize』は、JavaScriptやCSSを最適化してページの表示速度を高速化してくれるプラグインです。
ウェブサイトは本文の文字や画像以外にもJavaScriptやCSSといったサイトの動作やデザインに関わるコードから成り立っています。
そのためサイトの表示スピードを改善しようと思うと、記事の中身だけではなくJavaScriptやCSSも最適化しなければいけません。
AutoptimizeはJavaScriptやCSSに含まれる不要な要素を取り除いたり、複数のファイルをひとつにまとめることによって、これらの読み込み時間を短縮してくれる効果があります。
JavaScriptやCSSの知識がなくても簡単な設定で最適化できるため、初心者でも使いやすいプラグインです。
EWWW Image Optimizer
『EWWW Image Optimizer』は、画像のサイズを最適化してくれるプラグインです。
画像は文字に比べてデータが大きいため、画像を圧縮せずにアップロードしているとページの表示速度が遅くなったり、サーバーの容量を圧迫してしまいます。
掲載する画像の数が多ければ多いほどページの読み込み速度が遅くなってしまうので、ブログにたくさんの画像を掲載する場合は必ず最適化しておきたいところです。
EWWW Image Optimizerを使えば新たにアップロードする画像を自動で最適なサイズに圧縮してくれる他、すでにアップロード済みの画像を一括で圧縮することができます。
自分で毎回画像を圧縮するのが面倒な人はぜひインストールしておきましょう。
a3 Lazy Load
ページにたくさんの画像が掲載されている場合、それらの画像を読み込むために時間がかかってしまいます。
そこで、ユーザーがすぐには見ない画像の読み込みを意図的に遅らせて、最初にページが表示されるのを速くしてくれる機能が「Lazy Load」です。
Lazy Loadはページを読み進めていくと、必要になった画像が順番に読み込まれる仕組みです。
Lazy Loadを簡単に導入できるWordPressプラグインが『a3 Lazy Load』です。
使い方はいたって簡単。プラグインをインストールして有効化するだけで、難しい設定は全く必要ありません。
WP-Optimize
『WP-Optimize』はサイトに溜まった不要なデータを削除してデータ容量を削減してくれるプラグインです。
サーバーに不要なデータが残っていると処理速度が遅くなってしまう要因となるため、定期的に削除しておくことをオススメします。
WP-Optimizeで削除できる主なデータは以下の通り。
- データベーステーブル
- 投稿のリビジョン
- 投稿の下書き
- ゴミ箱内の投稿
- スパムとゴミ箱内のコメント
- 未承認コメント
残しておく必要がないデータが多いと思いますが、この中の一部だけを選んで削除することもできます。
定期的に自動で削除することもできますし、手動で削除することもできます。
Async JavaScript
『Async JavaScript』はJavaScriptを非同期で読み込んだり、遅れて読み込むようにしてくれるプラグインです。
「Autoptimize」の項でも説明したようにJavaScriptを読み込むには結構時間がかかっていまい、ページの表示速度を遅くする原因になります。
それを解決してくれるのがAsync JavaScriptです。
AutoptimizeもJavaScriptに対して作用するプラグインでしたが、それぞれ役割が少し異なるので両方を併用しておくと良いでしょう。
Optimize Database after Deleting Revisions
『Optimize Database after Deleting Revisions』は、WordPressに保存されるリビジョンの数を制限できるプラグインです。
リビジョンは記事の下書きを保存したものです。記事を編集しているときに、少し前の状態に戻したい時は、過去のリビジョンを復元することができます。
しかし、WordPressではリビジョンが無限に保存されるため、リビジョンの数が多くなればなるほどデータ容量が大きくなります。
そうなるとサーバーを圧迫してしまい、サイトの表示速度が遅くなったりサーバーの容量が足りなくなってしまう恐れがあります。
保存されるリビジョンの数を制限しておけば、そのような事態を防ぐことができます。
Optimize Database after Deleting Revisionsを使えば、過去のリビジョンの復元も簡単にできるので、ぜひインストールしておくことをおすすめします。
WP Fastest Cache (注意アリ)
サイトを高速化する方法のひとつに「キャッシュ」を利用するものがあります。
「キャッシュ」は一度表示したページの情報を一次的に保存し、再び表示する際に読み込みを早くする仕組みです。
キャッシュを作成してくれるプラグインとしてオススメなのが『WP Fastest Cache』です。
WP Fastest Cacheはキャッシュ系プラグインの中では比較的不具合が少なく、設定もシンプルで日本語にも対応しているためオススメです。
AMP (注意アリ)
「AMP」(Accelerated Mobile Pages) は、モバイル (スマートフォン) 向けのページを高速で表示させる仕組みです。
現在、Googleは「モバイル・ファースト・インデックス」と言って、モバイルページをチェックしてサイトを評価しています。
そのため、モバイルの表示速度を向上させることは非常に重要です。
モバイル用のAMPページを作成してくれるプラグインがその名も『AMP』です。簡単な設定でモバイルページをAMP化することができます。
プラグイン以外にもある高速化対策
今回はサイトの高速化に役立つプラグインをご紹介しましたが、表示速度を改善できる対策は他にもあります。
例えば、
- Webフォントを使用しない
- Font Awesomeを読み込まない
- アニメーションをOFFにする
- head内の不要なタグを削除する
- サーバーの高速化機能を有効化する
プラグイン以外の方法でサイトの表示を高速化する方法は以下の記事でまとめていますので、併せてご覧ください。
https://noelsweblog.com/accelerate-website/
また、あらかじめ表示速度が速いテーマを使用するのも手です。テーマを変更するだけで大きく表示速度が改善することもあるので、試してみてください。
まとめ
サイトの表示速度はユーザーの直帰率や検索エンジンの表示順位などにも影響する重要な項目です。
せっかく良い内容のブログを作っても表示速度が遅いと読まれにくくなってしまうため、表示速度が遅い場合はすぐに改善しておきましょう。
サイトの高速化に役立つおすすめのプラグインは以下の8つ。
- Autoptimize
- EWWW Image Optimizer
- a3 Lazy Load
- WP-Optimize
- Async JavaScript
- Optimize Database after Deleting Revisions
- WP Fastest Cache (注意あり)
- AMP (注意あり)
「WP Fastest Cache」と「AMP」は導入するとサイトのレイアウトやその他の機能に不具合が起こることがあるので注意してください。
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