この記事ではアフィリエイトで成果を上げるためのキーワード選定のコツをご紹介します。
アフィリエイトでは検索されるだけでなく、あなたのサイトの広告をクリックしてもらい、商品やサービスを購入してもらわなければ成果にはつながりません。
「アクセス数は増えてきたけどなかなか収益が上がらない」という人は、そもそもキーワード選定の方法が間違っている可能性があります。
今回はアフィリエイト用キーワード選定と一般的なSEOキーワード選定との違い、アフィリエイト用キーワード選びのポイント、キーワード選定に便利なツールをご紹介します。
「アフィリエイト用のキーワードってどうやって選べばいいの?」
「アフィリエイトの成果をアップさせたい」
「アクセス数は多いのに商品が購入されない」
基本的なキーワード選定の流れ
検索エンジンで上位を狙うための「SEOキーワード」を選ぶ際にはしっかりとしたリサーチと検討が必要です。
アフィリエイト用のキーワードを選定する場合もSEOキーワード選定と基本的な流れは変わりません。
まずはユーザーの需要とライバルを把握し、検索結果の上位に表示される記事を書くことがアフィリエイトの第1歩です。
そのためには基本的なキーワード選定のコツをしっかりと押さえておく必要があります。
キーワード選定は以下の手順で行っていきます。
- 記事の主題を決める
- 関連キーワードを洗い出す
- 需要 (検索ボリューム) を調べる
- ライバルをリサーチする
- 記事に織り込むキーワードを絞る
- キーワード・記事を見直す
基本的なキーワード選定のコツを学びたい方はまずは以下の記事から先にご覧ください。
SEOキーワード選定との違い
アフィリエイト用キーワード選定の基本的な流れは一般的なキーワード選定 (SEOキーワード選定) と同じであることは説明した通りです。
では、アフィリエイト用キーワードの選び方は何が違うのでしょうか?
アフィリエイトで重要なのは「成果 (コンバージョン) につながる見込み客を呼び込む」ということです。
アフィリエイトの場合、どれだけ多く記事が読まれても、紹介する商品やサービスが購入されなければ成果は発生しません。
キーワード選定の際もどんなキーワードで検索する人が紹介する商品やサービスを購入してくれる可能性があるか、を考える必要があります。
アフィリエイト用キーワード選定のポイント
商品軸か、記事軸かを決める
アフィリエイト記事を書く際に最初のポイントとなるのが「商品軸」で記事を書くか、「記事軸」でアフィリエイトプログラムを選ぶか、ということです。
「商品軸」の場合は、先に紹介する商品やサービスを決め、それについての記事を書く方法です。
「記事軸」の場合は、どんな記事を書くかを先に決めて、それに合った商品やサービスを紹介するという方法です。
キーワードを選ぶ前にどちらの方法で記事を書くかは明確にしておくべきです。それによって選定するキーワードが変わってくるからです。
「商品軸」の場合は、紹介する商品やサービスが最も大事なキーワードになるので、その商品に関連するキーワードを探していきます。
反対に「記事軸」の場合は、記事のテーマとなる内容を主なキーワードにして、そこから関連するキーワードを探します。
どちらが正解でどちらが間違いということはありませんが、アフィリエイト初心者には「商品軸」がオススメです。
実際に自分が使った商品やサービスを選べば、購入前に検討したポイントや使ってみた感想を具体的に書きやすく、説得力が高い記事を書けるからです。
検索者の購入意欲を意識する
アフィリエイトの場合、単に読者を増やすだけでなく、商品やサービスを購入してもらうことが最終的な目的です。
そのため、「購入意欲がある人がどんなキーワードで検索するか」を意識することが重要になります。
以下の2つの例では、
a. どちらが多くの人に検索されているでしょうか?
b. どちらが購入意欲のあるユーザーに検索されやすいでしょうか?
- 「iPhone パスワード 変更」
- 「iPhone ケース 防水」
検索数が多いのは①です。しかし、購入意欲があるユーザーに検索されやすいのは②でしょう。
①の「iPhone パスワード 変更」というキーワードで検索する人は、iPhoneをすでに持っていて、操作方法を知りたい状況であると想像できます。
一方、②の「iPhone ケース 防水」と検索する人は、条件に合う商品を購入したいと考えている人が多いと考えられます。
単純にアクセス数を増やすには①を選んだ方が良いように思いますが、アフィリエイトが目的であれば②を選ぶ方が成果につながりやすいでしょう。
購入意欲がある人が検索の際に使用するキーワードとしては以下のような例があります。
- 〜(商品) +「購入方法」
- 〜(商品) +「価格」
- 〜(商品) +「比較」
- 〜(商品) +「オススメ」
他にも商品の具体的な特徴を限定するようなキーワードで検索する人は購入意欲が高いと考えられます。
例えば、「扇風機 卓上」「テレビ台 50インチ」「ラグ 洗える」などです。
このようなキーワードは成果につながりやすい反面、ECサイト (Amazonや楽天)、企業サイトやアフィリエイトサイトなど競合も多い/強い場合が多いです。
実際に検索してみてライバルの多さや、勝負して勝てそうかをリサーチしておくことも重要になります。
読者の悩みを想像する
読者がどんな悩みを抱えているのかを想像することも重要です。
商品軸で記事を書く場合、紹介する商品やサービスの購入を検討している人がどんなことを知りたいと思っているかを想像します。
例えば、「スーツケース」を紹介する場合、購入を検討している人が知りたい情報としては「おすすめブランド」「軽さ」「価格」「素材」などが考えられます。
これらをキーワードにしてアクセスを集めれば、購入を検討している人の悩みに答えを提示する記事を書くことができます。
読者が知りたい情報と合わせて商品やサービスを紹介すれば、読者は納得して購入してくれるはずです。
記事軸の場合は、読者の悩み対する解決方法として商品やサービスを紹介します。
例えば「悩み (キーワード)」→「悩みの原因の明確化」→「悩みを解決する方法」→「そのための具体的な手段 (商品やサービス)」という流れです。
検索する段階ではその商品を買おうと思っていない、もしくは知りすらしない場合も、あなたの記事を読むことで「購入したい」と思わせられる可能性が大いにあります。
商品軸の場合でも、どんな悩みを抱えている人がそれを購入したいと思っているかを想像し、そこから商品の紹介につなげるアプローチも可能です。
商標キーワードを入れるか
「商標」とは分かりやすく言えば「具体的な商品名」です。例えば「コカ・コーラ」や「iPhone」、「PlayStation」などです。
商標キーワードはアクセスが購入につながる確率が高くなるというメリットがあります。
商標を入れて検索する人の狙いは明確で、記事を書く側としても検索した人の意図とマッチさせやすいでしょう。
一方で商標キーワードは競合サイトが多い/強いというデメリットもあります。商標キーワードを検索すると、まず公式ホームページや大手ECサイトが出てきます。
そこで他のキーワードと組み合わせて公式ホームページや大手ECサイトとの差別化を図ることが重要です。
商標キーワードを入れない場合、商品の種類 (「テレビ」や「化粧水」など) を含めたキーワードにするか、ユーザーの悩みに焦点を当てたキーワードにするのが一般的です。
対象を特定の商品に限定しないので、より幅広いユーザーにアプローチできます。
商標キーワードで検索する人よりも購入につながる確率は下がりますが、その分公式ホームページやECサイトとは違ったアプローチができるでしょう。
潜在的な顧客を呼び込んで説得力のある記事を提供すれば、成果につながる可能性は十分にあります。
信頼性を上げるキーワード
これは記事のテーマになるキーワードというよりも、タイトルや本文に付け加えるプラスアルファのキーワードです。
商品やサービスについての情報を読む時には、その情報に信頼性があった方が購入意欲に結びつきやすいのではないでしょうか?
情報を発信しているのが誰なのか、情報の根拠は何なのかを明確にしておくと、読む人も納得しやすいでしょう。
例えばあなたがその商品についての専門知識を持っていることが分かるようなキーワードです。
家電の紹介記事であれば「家電量販店の店員が選んだ~」、ファッションアイテムであれば「ショップ店員がおすすめする~」などが分かりやすいでしょう。
職業でなくても構いません。「釣り歴30年」「3人の子育てを経験した」など、その分野に詳しいことを示す経歴などでもOKてす。
ただし紹介する商品に関係ない肩書きや経歴は入れても意味がありません。また、職業を偽ったりするのは詐欺なので絶対にやめてください。
購入のハードルを下げるキーワード
こちらもメインのキーワードではなく、タイトルや本文へ付け足すキーワードです。
何かを購入しようとする時 (それが高額であればあるほど) 人はためらってしまうものです。
購入のハードルを少しでも下げるフレーズがタイトルや説明文に入っていると、成果につながる可能性が高くなります。
例えば、
【1万円以下で買える〜】
【無料体験OK】
などです。「思ったより安く買えそう」「無料で試せるなら…」と思ってもらうことができれば購入に近づくでしょう。
また、ユーザーが安心して購入できるようにするキーワードも効果的です。
【私が買って良かった〜】
【〇〇個売れている〜】
【□□で紹介された〜】
など、自分が実際に使っていることや世間で認められていることを示すことで、購入のハードルを下げることもできます。
ネットで買い物をするときは現物を見たり触ったりすることができません。その分、使った人の意見や実績が安心感に結びつくこともあります。
さらに、限定性を示すキーワードを入れると購入意欲が上がる可能性があります。
【このサイト限定で10%OFF】
【今月末までの限定販売】
など、期間や対象が限定されていることを示すと、「今買っておいたほうが得かも」「今しか買えないかも」と思わせることができます。
いつでも買えると思うと結局買わなかったり、自分のサイト以外で購入してしまったりすることも多いので、見込み客を逃さないためによく使われるテクニックです。
アフィリエイト用キーワード選定ツール
ラッコキーワード
「ラッコキーワード」は、特定のキーワードから、それと関連するキーワードを提示してくれるツールです。以前はgoodkeywordという名前でした。
通常のSEOキーワードを調べる際は、Googleでよく検索されている関連キーワードが分かる「Googleサジェスト」という機能を使います。
もちろんアフィリエイトキーワードを調べる際も、Googleで検索されている関連キーワードが重要です。
それに加えて、もうひとつオススメの機能が「Amazonサジェスト」「楽天サジェスト」といった機能です。
これはAmazonyや楽天といったECサイトでどんな関連キーワードが使われているかを調べられる機能です。
ECサイトで検索する人はより具体的な商品をイメージして、買う気満々で検索しています。
ECサイトでの関連キーワードを知れば、どんなキーワードで検索する人が購入に結びつきやすいかを考えるヒントになります。
Amazonサジェストは、検索結果の上部にある「a」(Amazonのロゴ) のボタンをクリックすれば見ることができます。楽天サジェストはその隣の「R」のロゴです。
Google広告
「Google広告」は検索結果に広告を出すことができるサービスですが、キーワード選定ではキーワードの検索ボリューム (検索された回数) を調べるために使います。
Google広告の利用者に提供される「キーワードプランナー」というツールを使えば、自分が狙ったキーワードが毎月どれくらいの人に検索されているかが分かります。
前述の通りアフィリエイト用キーワードの場合は購入につながるキーワードを選ぶことが重要です。
しかし、いくら購入率が高くても全く検索されないようなキーワードでは大きな成果は見込めません。
ある程度検索ボリュームが大きいキーワードの方が、検索結果の上位に表示された時のアクセス数は多くなります。
ただし、いくら検索ボリュームが大きくてもライバルが多い/強いとそこに勝つのは難しいので、検索ボリュームとライバル調査の両方を行なってキーワードを選びましょう。
検索ボリュームは「10〜100」「10万〜100万」と入った範囲値で表示されますが、それでも十分有益です。
「競合性」の項目は検索結果における競合性ではなく、広告出稿の競合性です。
「Google」をキーワード選定に使う目的は2つあります。
ひとつは単語を入力した際に表示される「キーワード候補」の確認です。
単語を入れた際に表示されるキーワード候補は検索される可能性も高いので、狙い目です。
自分が入力した履歴が残っているとそのキーワードが表示されてしまうので、検索履歴を削除するか、ブラウザの「プライベートブラウズ」機能を使うと良いでしょう。
もうひとつの目的は、自分が選ぼうとしているキーワードを実際に検索し、検索結果に表示されるサイトの数や、上位に表示されるサイトを確認することです。
検索結果に商品の公式サイトやECサイトが上位に表示されていると、そちらにアクセスが流れてしまう可能性が高いです。
そういった場合は独自のキーワードを加えてより具体的なキーワードを狙うか、商標ではなく悩みにフォーカスしたキーワードに変更した方が良いかもしれません。
まとめ
アフィリエイトのキーワードもSEOキーワードもキーワード選定の基本的な流れは同じです。
しかし、大きな違いは「成果につながる可能性が高いユーザーを狙う」ということです。
アフィリエイトのキーワードを選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。
- 商品軸か、記事軸か
- 検索者に購入意欲があるか
- 読者の悩みは何か
- 商標を入れるかどうか
また、記事のタイトルや本文には記事や筆者の信頼性を示すキーワードや、購入意欲を上げるキーワード、購入のハードルを下げるキーワードが入っていると、購入率が高まります。
アフィリエイト用キーワードは成果につながる可能性を高いものを選ぶことが重要ですが、SEOキーワードと同様に、検索数や競合サイトも考慮する必要があります。
購入につながる可能性、検索ボリュームとライバルの多さ/強さ、を総合的に考えて選びましょう。
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